その家の住みここちは停電した時に解る。

CO/25%削減宣言をしてしまった日本では東北震災後めまぐるしく削減施策が打ち出されて
います。住宅建設に至っては格好の対象となりゼロエネ住宅、長期優良住宅、地域型ブランド
化事業、低酸素化住宅、補助金、減税、登録税減免など目白押し、何れも節電、省エネによる
CO削減が目的でそこの住む人の住み心地、健康を考える暇がないように思えます。

暑さ寒さには断熱材の厚みを増やし気密化住宅してエコエアコンの効率を高め、内装材や
構造材から拡散する有害化学物質には強制機械換気24時間運転を前提としています。

もし住む人の健康と住み心地を考えるなら化学建材を出来るだけ使わないこと。
そうすることで化学建材の生産の際に排出するLCCOの削減にもなるように思う・・・

エコエアコンありきを前提とするのではなくエアコンそのものを使わない住まいにする。
そうすることでエコエアコンそのものを生産する際のCO2削減になると思う・・・・

お上推奨のCO削減住宅、電気が止まればどうなるの・・・・息ができない、酸素吸入
パイプを外された人のように、すみここちどころか命さえ危やぶいのではないかと危惧する
のは思い過ぎでしょうか・・・・

限られた建築予算、補助金もらうのもいいけどオール家電住宅になってしまうのはどうか
と思う。パソコンが、タブレットが使い捨てされているように30数年のローン完済する頃
にマイホームの価値が下がってしまわないかと危惧するのは思いすぎでしょうか。

先人が造り伝えてきた日本伝統の家、停電しても平気で住み続ける事のできる家、暖気は
上昇、冷気は下降、自然の摂理を利用し,基礎から壁、天井と風の通り抜ける家。

無尽蔵にある地熱を利用して少しだけエアコンの助けを借りる家。

冬の寒さ対策には暖炉などどうでしょう。これなら停電しても大丈夫、ガスが来なくても
大丈夫、暖は取れるし、煮炊きは出来るし、少しは明かりも取れる、非常事態を考えても、
日常の生活にも潤いを与えてくれるすぐれものです。

夢みたいな話とお思いかもしれませんが今この方法を採用している方が増えつつあるのです。
30数年何千万のローンを払い続ける住宅を考える時、入口は大きく二つあるように思います。

化学物質に包まれ、日々開発衰退を繰り返しつづける電化製品に追いかけられる電化住宅の
道を選ぶのか、自然の素材に包まれ、何十年と変わらぬ、そして年月を経るにつれてわび、
寂びの美しさに浸りきる道を選ぶかの二つの根幹があるように思っています。

エコ電化住宅を否定するのではありません。二者択一ではありません。

限られた建築予算の使い道を誤らないようにしてほしい。
住まいは省エネの道具にする前にまずは住み心地とそこ住む人の健康と建物の健康に予算を
使って欲しいのです。

2013年4月21日