漆喰壁と珪藻土、どっちがいいの?

よくこんな質問を受けます。それぞれの素材取扱い商社は我田引水で漆喰がいい、珪藻土
の方がいいと主張して消費者はどっちがいいのか解らなくなってしまっているのではない
でしょうか、僕はこの質問を受けた時にはこう答えています。

漆喰は古くはピラミット建造の時代から使われています。当時栄華を謳歌した王妃が千年
を超え、その姿を現代人に魅せることが出来たのは、その棺が漆喰で塗り固められていた
からです。

純白の白鷺の姿と蘇った姫路城は、ま真新しい漆喰で塗り固められ、これから素百年
その初々しい姿を世に魅せることでしょう。

千年以上の歴史に比較して珪藻土塗壁の歴史は、たかが五、六十年しかありません。
僕が子供の頃、どこの家にも有ったカンテキ、コンロとも云う、サンマなどを焼く道具
、最近では炭火焼肉店などで見かけるやつ、これが珪藻土で出来ています。
山から珪藻土の塊りを掘り出し、その固まりを螺旋盤で丸く削り取りながらコンロの形
にして出来上がりです。

このコンロを軒下に置いておくと、いつの間にか原型を失い、ただの土に戻ってし
まったのをよく覚えています。珪藻土は調湿性能が高いがために、湿気を吸い取り過ぎ
て自らを崩壊させてしまったのです、つまり、珪藻土は自ら固まることはできないのです。

最近になって現代人が化学の力で固まらかせ、世に出したのが珪藻土塗り壁です。

6月1日から始めたマンションのリノベーションには漆喰をふんだんに使います。
室内を綺麗にするだけなら見えるところだけ塗ればいい、でも室内の空気を綺麗にする
のなら見えないところも・・・ふんだんに使い切る事でより良い空気環境が出来上がり
ます。