頭寒足熱が省エネ健康住宅の極み

段差解消のバリアフリーは行政の補助金制度もあってかなり行き渡っています。
でも温度のバリアフリーはあまり話題にさえなっていません。ところこの温度の
段差(ヒートショック)での事故死は交通事故死のおよそ3倍弱、2月から3月にか
けて入浴中の死亡例が最も多いと云われています。

冬の寒い日にヒートショックが起きやすい場所は、浴室とトイレ室。脱衣所や浴室
の室温と湯の熱さとの温度差はなんと30℃。冬の朝、暖かい布団の中から真っ先に
行く先はトイレ、このトイレの室温は外気とほぼ同じに温度に下がっていて布団と
の温度差はおよそ35℃、ここにもヒートショックの危険が潜んでいます。

もう一つ危険なのは床暖房です。気持ちよさそうに寝そべる赤ちゃんのコマーシャル
を見て憧れる床暖房にもヒートショックの危険が潜んでいます。

つま先の毛細血管が26℃以上に暖められたフローリングから冷え切ったフローリン
グに触れた時、血管は収縮して脳血栓の危険があります。仮りに全室床暖房して
いる家があったとしても押入れやクローゼットの中までは行っていないでしょう。
床暖房をしている部屋の暖気は冷たい箇所へと移動を始めます。その温度差が露点
(結露する温度差)に達すると冷たい箇所で表面結露が発生します。

結露による浮遊菌をえさにダニが繁殖しそこに住む人に悪さをします。
昔の日本に言葉さえなかったシックハウス症候群やヒートショックは気密断熱材で
建物を密閉してしまった近代日本の住まいが引き起こす現代病といっても過言では
ありません。

寒いから暖めるは非常識、隙間風を無くして頭寒足熱の室内環境を造ること、家まる
ごと温度差を少なくすることで寒さを感しなくなり、化石エネルギーもその分消耗し
ません。

建物の健康とそこに住む人の健康はこのような家で育まれす。