壁体内結露は現代病

窓や壁の表面結露は目で確認できるため対処がしやすいですが、壁の中や床下、屋根裏で発生する構造部分の「内部結露」は見えないだけに発見が遅く、いわば「住まいの内臓疾患」「高気密高断熱が普及したゆえの現代病」といえます。 長期優良住宅・次世代省エネ住宅の施工では気密断熱施工に厳しい基準を設けていますし、造り手側も施工マニアルに従って慎重に施工します。 でも壁の中のチエツクは長期優良住宅の検査基準に入っていません。2010年12月11日

窓や壁の表面結露は目で確認できるため対処がしやすいですが、壁の中や床下、屋根裏で発生する構造部分の「内部結露」は見えないだけに発見が遅く、いわば「住まいの内臓疾患」「高気密高断熱が普及したゆえの現代病」といえます。
長期優良住宅・次世代省エネ住宅の施工では気密断熱施工に厳しい基準を設けていますし、造り手側も施工マニアルに従って慎重に施工します。
でも壁の中のチエツクは長期優良住宅の検査基準に入っていません。作る側も検査側も「壁体内結露は発生しない」を前提にしているといえます。気密許容範囲(c値)を定めてその基準値をクリアしていればOKなのです。

机上での設計・計算で成り立ったとしても施工するのは現場です。雨天の日もあれば湿気の多い日もあります。職人ごとの施工のばらつきも無いとはいえません。新築時の等級数値が長期に渡り維持できるとは限りません。
例えば水槽の金魚を例にとって見ましょう。水槽に目では確認できないような小さな穴が空いていたとします。許容範囲で許されるでしょうか?
長期に渡れば水槽の水は必ず底をつき金魚はいずれ死んでしまうのです。

躯体内結露は構造体が何であれ悪影響をうけます。木には一定の調湿機能がありますが限界を超えると結露と腐食を起こします。
鉄骨造、コンクリート造では熱伝導率が高い分、結露が発生しやすく鉄は錆び、コンクリート造は内部破裂を起しコンクリートの癌ともいわれています。

つまり、長期優良住宅・次世代省エネ住宅とされるための住宅は、その構造や材質にかかわらず、設計段階から結露をためこまないための工夫が必要なのです。
「流れる空気に触れさせろ」が弊社の建築コンセプトである所以です。

箕面モデルハウスではコンクリート造でありながら外張り断熱壁内通気工法を採用しています。
近畿圏には数多くのコンクリート建築がありますが上記工法を採用しているのは弊社モデルハウスのみです。
エアコンのないモデルハウスも近畿圏では弊社のみを誇りとしています。

2010年12月11日

断熱材は性能が高いほどいいのか?

建築現場で雨天の日、断熱施工作業を中止したとしても現場に置かれた断熱材は湿気を含みます。翌日、湿気を含んだ断熱材はそのまま壁内に密閉され、両方から気密フィルムで覆われてしまったら断熱材の湿気はどこへ行くのでしょう。壁内にこもったまま結露をくりかえして大切な構造材に悪さをし始めることも考えられます。2010年12月07日

建築現場で雨天の日、断熱施工作業を中止したとしても現場に置かれた断熱材は湿気を含みます。翌日、湿気を含んだ断熱材はそのまま壁内に密閉され、両方から気密フィルムで覆われてしまったら断熱材の湿気はどこへ行くのでしょう。壁内にこもったまま結露をくりかえして大切な構造材に悪さをし始めることも考えられます。
品確法による高い耐震等級を確保した建物であっても構造体の腐食が始まれば鉄骨でも木造でも初期の等級は維持できません。

弊社の建物は「壁内は結露する」を前提にとりくみ、壁体内に通気層を設けて暖気は上昇、冷気は下降の自然の摂理に則って壁内湿気を上昇気流に乗せて屋外へと排出します。だから躯体はいつでも乾燥した状態です。乾燥した空気が微量に壁体内を流れることでシロアリを寄せ付けない空気環境が整います。最壁体内通気工法にはもう一つの効用があります。

真夏、灼熱の太陽から建物を守ろうと断熱材は威力を発揮します。朝の10時頃から夕方の7時頃まで耐え忍んだ断熱材は言い換えれば蓄熱状態になっているのです。最近の家は蒸し暑い、北海道でもクーラーが要るようになった。その原因はこの高断熱材にあります。断熱材は天日で干した布団のような状態になり夜間、室内に放熱をはじめるのです。

では、壁内通気工法の家ではどうでしょう。放熱をはじめた断熱材が室内にダイレクトに侵入する前にこの通気層を通過しようとします。そこでこの通気層を流れる上昇気流がその熱源を捕らえ、気流にのせて排出するのです。基礎から壁、小屋裏と建物の外周を流れる空気に触れさすことで壁内結露、室内結露を防ぎ、建物の耐久性とそこに住む人の健康をまもる威力を発揮するのです。
したがって一律に断熱性能の数値を競うのではなく、それぞれの地域の風土、気候に合った断熱材の採用、建物の仕組みにあるといえます。高気密高断熱住宅がもてはやされる昨今、壁体内結露を発生させない断熱材の使い方が今、最も大切なのです。
地熱・太陽熱をパッシブに取り込む「爽やか」の仕組み

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2010年12月07日

24時間強制換気の落とし穴?

24時間強制換気が建築基準法で義務付けられて久しいです。 設計審査、施工段階で検査を受け合格していればOKなので工務店としては何の疑問もなく引き渡しを済ませています。 が?実際の住宅での効果の程はどうでしょう。 第三種換気を例にとると排気口周辺の空気のみ換気していて吸気口に手を当ててみても空気の動きの気配がない。こんな事例が多いのです。2010年11月27日

24時間強制換気が建築基準法で義務付けられて久しいです。
設計審査、施工段階で検査を受け合格していればOKなので工務店としては何の疑問もなく引き渡しを済ませています。
が?実際の住宅での効果の程はどうでしょう。

第三種換気を例にとると排気口周辺の空気のみ換気していて吸気口に手を当ててみても空気の動きの気配がない。こんな事例が多いのです。法令通りの設備を設置しても換気できていないとしたら、無意味でエネルギーの無駄使いということになります。

この原因に室内の気密性能の低さがあります。気密性が落ちると部屋全体の換気することが出来ないのです。法令で定められているⅣ地域、次世代省エネ基準のC値は1m2あたり5㎝2ですが上記の事例はこの数値では十分な換気が出来ないことを証明しているようなもの。弊社の現況のC値は0.8㎝2前後を推移していますが目標は0.5~0.2C値。
法令で定めている5㎝2のおよそ1/10以下を目標にしているのです。
さらなる低い数値を目標に掲げるには特別の訳があります。室内換気の効率を高めるだけではなく、壁内換気の効率を高める目的があるからです。
例えばストローでジュースを吸うようなもの、ストローに穴が空いていれば吸うことが出来ません。
アクテイブに、パッシブに建物の室内と壁内の通風の効率を高めるために弊社ではC値にこだわっています。

2010年11月27日